中医学

中医の世界へようこそ。でも、中医って何?

中医とは

中医とは

その歴史は2000年以上あると言われ、漢方の処方や鍼灸の理論は現在に至っても応用されています。

中国において、古来から行われている医学を指します。中国伝統医学(Traditonal Chinese Medcine 略称:TCM )の略称を「中医」と呼びます。

中医の治療法

①動・植物・鉱物を薬の原材料とした「生薬」(または中薬)、生薬の組合せを「方」(方剤)という薬の部分、つまりはあなたがの知る「漢方」と言われるもの。

②臓腑に繋がる「経絡(けいらく)」という血気の流れる路線を、「鍼(はり)」やヨモギを加工したモグサ(艾葉)を使った「灸(きゅう)」で刺激しをすることで、体の陰陽の過多・不足を整える「鍼灸」

③また、あん摩やカッサ・カッピングといった治療があります。

治療以外にも、「未病を治す」という予防医学の概念があり、俗に言う「養生」であり気功・導引術・薬膳が含まれます。

中医の流派

中医には多くの流派があり、大きく分けると現代中医学・古典中医学があります。現代中医学は、古代から近現代に至るまでの中医の内容を、多くの老中医と呼ばれる中医の専門医や学者などの編纂者が加わり作られたものです。

古典中医学は「経方」とも言い、主に四大経典である『黄帝内経』『難経』『神農本草経』『傷寒雑病論』を含めた、古典を論拠とします。

他の流派も、その時代・その需要・その人の思考・主義・理解などの要因によって派生されてきました。今では現代医学も取り込まれ、「中西結合(ちゅうせいけつごう)」という新しい概念が誕生し、過去現在含め多くの治療理論が生まれています。

中医の治療理論

「漢方薬や鍼灸は、科学的なものを使わないから自然医学‼︎」と考えられる方がいらっしゃいますが、治療方法だけに限らずその治療理論も自然に沿った考えが採用されています。

ベースには自然を哲学にした陰陽論や五行論があり、その病理変化に自然の法則が当てはまります。


中医の思考:血脈で血流の停滞「瘀血(おけつ)」起こることで、血が固まる「血瘀(けつお)」が出来て、体が栄養されず痛みの症状などが出るとします。

自然の思考:寒い天気や水が乾燥して干上がることで、水の流れが悪くなりヘドロなどが生じるようになる。そのため、川から水を引き入れる田畑は干上がるようになってしまい、作物が育たなくなる。

以上のように考えます。自然の思考に「痛み」が無いじゃんと思われると思いますが、諸痛瘡痒皆属於心といわれ、五行では、心は火に属すとされています。干上がって水が少なくなることは、熱が相対的に増えることから「火」が強くなり痛みとなるわけです。

この例から、解決手段(治療)として「水量を調整する、ヘドロを取り除く、潤す、氷を溶かす、熱を冷ます」などを状態により重点を絞り組み合わせて解決(治療)を図るようにします。

こういった、自然と人体を一体化する考えを「整体観念」と呼びます。整体観念について、また改めて書いていきます。

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